SalesforceとBigQuery連携
プレビュー環境で年間200万円削減
・Cloud Data FusionからBigQuery Data Transfer Serviceに切り替え
・Cloud Data Fusionの年間コスト200万円を削減
※執筆当時の情報です。Basic月間利用費$1,100、為替レート150円で計算したものです
「SalesforceとBigQueryを連携したい」というご要望が多いことから、このページをご覧の皆様も、「あること」にお困りではないかと思います。
それは「連携コストが高すぎる」ことです。
Cloud Data Fusionは利用費が高い
SalesforceとBigQueryを連携する方法はいくつかありますが、最も簡単でメジャーな方法はCloud Data Fusionです。
Cloud Data Fusionは、外部ソースとGoogle Cloudを連携できるノーコードツールで、ETL / ELT パイプラインを簡単に構築できます。
しかし、ノーコードで簡単にできるものの、本番運用に適したBasic以上の利用料は月間約$1,100~と高額で、$1=150円として月16.5万円、年約200万円もかかります。
しかもこの料金、連携するデータ量が0ゼロであっても発生します。それは、Cloud Data Fusionの仕組みに理由があります。
Cloud Data Fusionでパイプラインを構築するためには、最初にインスタンスを立てなければなりません。
皆様専用の仮想サーバをGoogle Cloud に1つ立てるようなものとイメージいただければと思います。
このインスタンスが時間課金となっており、連携するデータ量が0ゼロであっても料金が発生するというわけです。
連携を開始してから、しばらくの間、たいていのお客様はデータ連携を自動化できたことで喜ばれます。
しかし、事前に料金のことをわかっていたとしても、Googleからの高額請求が続きますと、「コストカットできないものか・・・」とご相談をいただくケースが多いです。
過去には「毎月1日だけインスタンスを作り、データ連携後にインスタンスを削除できないでしょうか」といったご相談をいただいたこともありました。
しかし、その方法では、Salesforceのデータ鮮度が落ちてしまい、本業への影響が大きく、断念されておられました。
SalesforceとBigQueryを直連携!
2024年3月Googleは「BigQuery と Salesforce Data Cloud 間の双方向データ共有が一般提供開始」とリリースしました。
これにより、Cloud Data Fusionなしで、SalesforceとBigQueryを連携できるようになりました。
現在、この機能はプレビュー版として提供されており、料金も無料です。
パイプラインを切り替えるだけで、年間200万円のコストが削減できます。
プレビュー版とは、本番リリース前のテスト環境のようなものです。
プレビュー版にはGoogleのSLAもございませんが、現時点で問題なく稼働しており、Cloud Data Fusionに戻されたお客様は一社様もございません。
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お困りごとがございましたら是非ご相談ください。